暑くて夜中に何度も目が覚める。
冷房が苦手なので、扇風機の風と、
団扇をあおいで涼んでいます。
今年の夏は、殊更暑い気がするけれど、
めっきり麦茶とも仲良くなっているので、安堵。
汗をかきながら、熱い熱いお茶を飲む。
まるで時が止まっているよう。
息をゆっくり吸って吐くことが、多くなった。
胸に手をあてて、立ち止まり、笑顔をなくすことも。
こんなにも、生きるために無理をしてきたのだと、
感じるようになった。
時間さえあれば本を読んで、
それから、すこしだけ、想いを馳せます。
これから変わりゆく世界のことを。
あたらしくうまれる感覚と、
閉じ込めていた感性の退化を感じ、
自然を求める躰の声に耳を傾ける。
わたしが奪った、他人の可能性について考えている。
いまからでも遅くないと思う。
取り戻せるものも、きっとあるのだ。
ただ、正しいものはもう、
とうになくなってしまっていた。
どんな記憶も、どこにもいなくなってしまった。
すこし前のわたしなら、即ち自分の価値観の死、
とも思っていたかもしれないけれど。
それもすこしの巡り合わせ。
海外の風を纏って帰国した先輩と、
すこしもゆっくり話せなかったのが、
とても残念に思っている。今日のこと。
みえる世界が、変わってきているのです。
そして、みているわたしも、変わってきている。
世界は両側から捩れて生まれ変わろうとしている。
そうして、わたしは、うたいたい歌をうたう。
だれにも届けない、自分自身への鎮魂歌を。
感傷を蔑み、陶酔を忌み厭って、
わたしはうたう。
だれも知らない、わたしだけの歌を。
そうやって、下着の内側にたくさんの秘密を忍ばせているのです。
それをあなたは、のぞきたいと、お思いなのでしょうか。