所在無い言葉の慰め
あのひとの美しすぎる回路に目が眩んで
わたしはまた人肌を求める
繰り返すのは遺伝子の所為にして
ただ夕暮れの最中に背を向ける
識ることは罪か
触れることは罪か
畏れることは罪か
手を伸ばさないことが 最大の罪か
首筋に喰らい付いて
君のなかへ取り込んだなら
糧にして
共に生きたい
指先にジャムを付けて
髪の毛一本も残さず
咀嚼して
下衆い妄想さ
ぽっかり空いた二つの穴から世界を観て
ひとつになったからだで
声を 奏でる音を 感じたい
おんなはただ、暴かれたいいきもの
真っ直ぐに墜ちて、所在なく笑う
訝しげに手を伸ばす
触れたなら あとは痴情
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