2014年10月8日水曜日

所在無い言葉の慰め


あのひとの美しすぎる回路に目が眩んで
わたしはまた人肌を求める
繰り返すのは遺伝子の所為にして
ただ夕暮れの最中に背を向ける

識ることは罪か
触れることは罪か
畏れることは罪か
手を伸ばさないことが 最大の罪か

首筋に喰らい付いて
君のなかへ取り込んだなら
糧にして
共に生きたい

指先にジャムを付けて
髪の毛一本も残さず
咀嚼して
下衆い妄想さ


ぽっかり空いた二つの穴から世界を観て
ひとつになったからだで
声を 奏でる音を 感じたい

おんなはただ、暴かれたいいきもの

真っ直ぐに墜ちて、所在なく笑う
訝しげに手を伸ばす


触れたなら あとは痴情

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