2016年7月6日水曜日

七月の腫れ/骸の上



やるべきことがたくさんある、大体そんなときに限って体調を崩します。
力まず焦らず、のんびりいきなさい、と、誰かに言われているのかも知れない。

夏風邪に限らず風邪の治し方をいまひとつ理解していないので、
とりあえず身体を暖かくして、眠って、水分をたくさん採って、眠って、
汗をかいたら着替えて、というのを繰り返しています。
ようやく少しはましになって来たんだけれど、連鎖するように別の体調不良も到来してしまい、
湯たんぽのハリー君をスタンバイさせつつ、今年の下半期は瀕死状態で始まりました。


梅雨に入り、いよいよ夏も本番、皆様お元気にされていらっしゃいますでしょうか?
熱に魘されている間に、百箇日も、なんとか無事に終わりました。
四月五月と色々慌しくて何もできなかった分、また今月も、
月命日に合わせて、馴染みの居酒屋さんへ顔を出そうと思う。
(それまでにこのあいだ借りた分厚い歴史の本、読み切れるかしら)


さてさて、忘れないうちに告知を。
今週末、7月9日(土)に、zoozooseeのライブがあります。

場所 扇町Para-dice
開場 18:00
開演 18:30
前売 1000円(+お飲物代)
共演 バスクのスポーツ(東京)、ときめき☆ジャンボジャンボTRIO、タンタラズ、awl


我々は約5ヵ月ぶりのライブ。
前回ご一緒した東京のバンド、バスクのスポーツという恰好良いバンドさんも対バンです。楽しみ。
このあいだはベロベロに酔っちゃったから、今回はあまり飲みすぎないように、
私とりゅうちゃんとちはるくんの酒癖悪い3人の間では、協定を組んでいます。
果たして守られるのかどうか…りゅうちゃんは守らないだろうな…。

そしてなんと、はじめての音源を作っています。
個人的には最高にぼろぼろの時期に録音しましたが、
今回エンジニアもしてくれているベースちはるくんの敏腕MIXや、
ギター櫻井さんの超絶重ね技を駆使してもらったお陰で、
とてもいい音源に仕上がったと思います。

もちろん高山さんのクールでタイトなドラムも、りゅうりゅうの切ないボーカルも健在ですが、
音源にすることで歌詞が判るようになって、私とちはるくんにいじり倒されています。
私も少しだけコーラスを入れさせてもらった。久しぶりの声録り、面白かったです。
(ちはるくんはきっといいエンジニアさんになると思う)

4つの楽器の演奏を一発録りするのは難しかったけれど、
1つずつ重ねて録音していくのとはまたぜんぜん違って、ものすごく一体感が出ていて、
どの曲も雰囲気や空気をそのまま閉じ込めた、素敵な音源になりました。

CDのジャケットも、zoozooseeの元ドラム&元ベースのたいへいさんが描いてくれて、
こちらもバンドで奏でる音楽の世界観が表れた、すごく恰好良い絵で飾ってもらえることに。
元ベースのりょうさんも、子育てをしながらいつもあたたかく見守っていてくれているし(勝手にそう感じている)、
大好きなメンバーと一緒に、たくさんのひとの力を借りて生まれた音源を発表することができて、
心の底から、喜びを感じています。


そしてそんな愛に溢れた音源を、試聴することができます。
もしお時間良かったら、是非聴いてみてくださいね。

◎zoozoosee soundcloud↓
https://soundcloud.com/user-194121137/mix



とても居心地いい仲の良さを感じながら、その中で自分の音を表現できる幸せを感じながら、
いつものびのびと、自由気ままに、演奏をさせてもらっています。
昔みたいに、音楽を自分の生活の中心に置くことはなくなったけれど、
それでも、バンドや音楽に対する愛情には、一定の熱量があると思っている。

そうか、気持ちがなくなったわけじゃなくて、かたちが変わっただけなんだ。
いままで、それをうまく受け入れられなかったんだ。
ただ、それだけなんだ。

ああ、いま、ふと、すごく大切なことに気付けた気がします。笑
きょうはブログを書いていてよかったなあ、なんてね。



このところはずっと、やさしさについて考えています。
人の数だけ、やさしさの種類があるのだなあと、思わずにはいられない。
其処には、正しさも、悪もない。
ただ、いろんなかたちの、いろんなやさしさがあるだけ。

やさしい、やさしさ。
やさしくない、やさしさ。

やさしくしない、やさしさ。
やさしい人と思われたいがための、やさしさ。
やさしさに隠された、下心。
やさしくしていないのに、やさしさと思われてしまう、やさしさ。

言葉のはしっこや、微笑む口もと、投げかけられる目線、会話の空白から滲み出る、やさしさ。
並んで歩く距離や、手のひらの温度や、髪の触れ方でわかる、やさしさ。

そのひとの持つやさしさが、ぴったりと今の自分にあてはまるとき、
なにも不必要に甘えたり、寄り縋ったり、求めたり、しなくていいのだろうと思った。
自分自身や相手に不安になることも、それほどない。


いまの私は、これまでに出会ったことのないような、
想像以上に途方もないやさしさと出会って、躰も心も、身震いしています。
(そのせいで風邪をひいたのかも知れない、とさえ思う)

まるで、良く晴れわたった、見晴らしのいい丘の上に立って、心地よい風に吹かれているような。
遠くまで見渡すことができるその中で、地平線まで、ただひたすらに、
緑色した草原と、青い空が続いているような。

私もそんな丘のような、果てしない無償のやさしさに抱かれて眠り続けたなら、
すこしはやさしくなることができるのかしら。

(たまに、この空はどこまで続くのだろう、と思うときもあるけれど)


いつも、いろんなひとの、いろんなやさしさに、恵まれて、支えられて、生きている。
やさしさからたくさんのことを教わって、力を貰って、前を向くことができている。

出会ってくれて、ほんとうにありがとう。
やさしさ、は、そのひとそのもの、なのかも知れないね。


いろんな所に行って、いろんな景色を見て、いろんなものを生み出していけると良いね。
自分が変わっていくことを恐れずに、そのやさしさに、身を委ねていたい。

そう、身を委ねてもいいんだ、と思えたこと。
とてもとても、大きな変化だと思います。


とりあえず、週末のライブまでには体調を戻そう…久しぶりに、お菓子もたくさん作りたいし。
そろそろお饂飩以外のものも食べたいけれど、もうしばらくは、がまん。

しっかり休んで、ゆっくり眠ります。おやすみなさい。



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