2014年7月26日土曜日

下着のなかみ


暑くて夜中に何度も目が覚める。
冷房が苦手なので、扇風機の風と、
団扇をあおいで涼んでいます。
今年の夏は、殊更暑い気がするけれど、
めっきり麦茶とも仲良くなっているので、安堵。

汗をかきながら、熱い熱いお茶を飲む。
まるで時が止まっているよう。

息をゆっくり吸って吐くことが、多くなった。
胸に手をあてて、立ち止まり、笑顔をなくすことも。
こんなにも、生きるために無理をしてきたのだと、
感じるようになった。

時間さえあれば本を読んで、
それから、すこしだけ、想いを馳せます。

これから変わりゆく世界のことを。
あたらしくうまれる感覚と、
閉じ込めていた感性の退化を感じ、
自然を求める躰の声に耳を傾ける。

わたしが奪った、他人の可能性について考えている。
いまからでも遅くないと思う。
取り戻せるものも、きっとあるのだ。

ただ、正しいものはもう、
とうになくなってしまっていた。
どんな記憶も、どこにもいなくなってしまった。
すこし前のわたしなら、即ち自分の価値観の死、
とも思っていたかもしれないけれど。

それもすこしの巡り合わせ。
海外の風を纏って帰国した先輩と、
すこしもゆっくり話せなかったのが、
とても残念に思っている。今日のこと。


みえる世界が、変わってきているのです。
そして、みているわたしも、変わってきている。
世界は両側から捩れて生まれ変わろうとしている。

そうして、わたしは、うたいたい歌をうたう。
だれにも届けない、自分自身への鎮魂歌を。

感傷を蔑み、陶酔を忌み厭って、
わたしはうたう。
だれも知らない、わたしだけの歌を。

そうやって、下着の内側にたくさんの秘密を忍ばせているのです。
それをあなたは、のぞきたいと、お思いなのでしょうか。

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