2016年1月21日木曜日

航海



またまた前回のブログをさらっとお休みしてしまって、ほんとごめんなさい。
今回はちゃんと、体調不良というれっきとした理由があるので、どうぞゆるしてね。

三十年近く生きていてもまだまだ自分の身体はわからない部分が多くて、『冬が好きになる』というのと『冬に強くなる』というのはまったく別物なんだなあ、と身に沁みて感じた数日間でした。
つまり風邪をひいていました。

ちなみに、風邪の治し方はあんまりよくわからないけれど、最近やっと風邪の前兆には気付けるようになったぜ。ドヤー
(そこで食い止める方法さえわかれば完全勝利なんだけどなあ)


先週末は母の『いとこ会』に参加してきました。
朝から喉が猛烈に痛くて、これは行けないかも知れない…!と一時は絶望の淵に立たされたのですが、蜂蜜大根という無敵のアイテムに助けられて無事参加。
天候にも恵まれてぽかぽか陽気の中、奈良へ。

久しぶりに訪れた御所は、自然が近くて静かで、とても良いところでした。
昔ながらの田舎のおおきなお屋敷を改装して、木目の名残を残しつつ、床暖房を入れたりアイランドキッチンにしていたり天窓を付けていたりと、ビフォーアフターに出てきそうなとてもきれいなお家でした。
畑で作ったお野菜や果物(干し柿が美味しかった)をいただいたり、御所ですこし有名なお豆腐屋さんの豆乳を使った豆乳鍋をいただいたり。
自分で作った湯葉をすいーっとお箸で掬って食べるのが初体験で、しかもそれをお家で出来るということに感動しました。

お庭で飼っている大和肉鶏(ニワトリの種類)がその日の朝に産んだ卵を、卵かけご飯にしていただいたのだけれど、黄身がとても黄色くて、卵の味がものすごく強くて美味しかった。
この卵でお菓子を作ったらどんなに美味しいだろう…!と思わず思いました。

祖母とその妹さん、八十代のおばあちゃん同士の会話が面白くて楽しかった。
母の従姉妹の皆様もみんな優しくて、もうお孫さんがいらっしゃる方もいて写真や動画を見せてもらったりして、女系家族なのでしゃべりっぱなしの賑やかなのをずっと聞いて楽しみました。
お菓子も喜んでもらえてうれしかった。
久しぶりに大人の人たちとゆっくり会話をして過ごしたような気がします。


その次の日から体調を崩してしまって、母と姉にいろいろ助けてもらったんだけれど、一人暮らしだったら完璧救急車だったなあ、と反省しています。
もうちょっと自分の身体のこと、しっかり知っておかなくちゃ、と思いました。

それにしても、前回の日記に「身体も心も一度ご破算すると良い」と書いたら、ほんとうにその通りになって、なんていうか、体の不調は本当につらかったけれど、結果オーライだな、と。
すこしだけ、よろこんでいる自分がいます。

ちょうど、御所のお家の近くにある高鴨神社に連れて行ってもらって、おみくじをひいたとき、
“冷静に物事を見られないとき。一歩引いた目線で見回せば落ち着きを取り戻せる。新しい発見ができるかも。多くを望まず、今を大切に”
という結果が出て、この数日間身体が動かない状態でいろいろと削ぎ落とされて、以前よりもシンプルな気持ちで物事を見ることができているように思います。


そして今日、お仕事が終わって家に帰ったとき、母が先に帰っていて出迎えてくれたのだけれど、玄関で靴を脱ぎながら、台所仕事をしている母の姿を見て、「いま、どんな風景でも、どんな人間でも、良いものでも悪いものでも、この二つの目をしっかり開いて、しっかり見ていよう」と、強く思いました。

すべての物事は日々、変わってゆく。
昨日と同じ今日なんてない。
家族の姿も、いつか見られなくなる時が、かならずやって来る。
この目も、いつかかならず、見えなくなる時が来る。

当たり前のことなんだけれど、
このことを、まいにち、胸に抱いて生きていようと思いました。


ほんと、まいにち、いろんなことを想わせてもらって、感じさせてもらって、気付かせてもらっています。
何の変哲もないように見える日々だけれど、今日も生かしてもらって、
そして無事に、今日も一日を終えようとしている。
こんなに有り難いことって、ないなあ、と、思います。

なあんて、ちょっと大袈裟かもしれないけれどね~。
それでも、わたしには、いまのわたしには、とくべつ、たいせつなことのように思います。

人生って、ふしぎだね。
ちゃんと神さまはいつも見ていてくれて、
その時々に、必要な出来事や、必要な人を、与えてくれているんだね。

いま、ここにいるのも、ちゃんと理由があるんだね。
あなたに出会えたのも、あなたとさよならをしたのも、ちゃんと与えられたことなんだね。

よかったね、あしたもがんばろうね。


というか個人的には、従姉妹からもらった可愛い水着で早く泳ぎに行きたい!っていう気持ちでいっぱいです。
ただ、胸のパッドが付いていないから、みんなバストトップをどうしているのかが疑問。
(競泳出身の従姉妹は、ありの~ままの~姿みせるのよ~♪だそうです)

私は初心者だし恥ずかしいので、絆創膏を貼ろうと思っています。
体力のなさが見物。わくわく。


あしたは誰かを笑顔にできるかな。

そこに自分が含まれていることも知っているから、
せめて自分は、いつでも笑っていようと思う。





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