2016年1月9日土曜日

フィラデルフィア



ちょっとすてきな本に出会えたので、興奮を抑えつつ、ゆっくり、ゆっくり、噛みしめるように読んでいます。
中川ちえさんの、『むだを省く 暮らしのものさし』というエッセイ。
ちょうどいまのわたしが歩いていきたい方向の生き方をされていて、それを丁寧な言葉でしたためていらっしゃいます。

いつも思うのだけれど、そのときそのときで手に取った本は、そのときの自分に合ったものだったり、ヒントになる内容が隠されていたりして、不思議なご縁を感じます。
今回は欲張って七冊も本を借りた。
すてきなお洋服を買ったり、美味しいものを食べたりすることに匹敵するくらい、図書館はこころを元気にしてくれます。
すてきな本に出会えた瞬間の、わくわくした感じ。
いつまで経っても褪せない気持ちです。

お正月から一週間ほど経って、年賀状のお返事をたくさんいただきました。
今年は手描きのイラストのものが多くて、色えんぴつでやさしく描かれていたり、ペンで鮮やかに描かれていたり、版画のものもあったり、お子さんのお写真が載っているものだったり、新年からほっこりと楽しませてもらっています。
わたしも元旦が過ぎてから送ったりと、毎年毎年ずぼらなほうですが、今年は年賀状デザインコンテストがあれば応募したいと思えるくらい自信があって、手前味噌ですが可愛いオサルさんのイラストに向かって、かわいい、かわいいと言いながら書いていました。

みんなお忙しいなか、時間を割いてくれてありがとう。
遠くのお友だちも、また会いたいなと思っています。
今年はまわりが続々と結婚していくから、どうしようかと思うけれど、すくなくなっていく独身の輪でさらに結束を固めて、まだまだ遊んでくれるととてもうれしい。笑

昨日は、zoozooseeというキーボードで参加させてもらっているバンドの、スタジオ初めでした。
ギターの櫻井さんが不在で、ドラム、ベース、キーボードとボーカルという4人で、セッションをしたり、あたらしい曲にチャレンジしたりしました。
ラテンフュージョンのような、早いテンポのジャズをベースにした曲で、テクニックと持久力が必要とされる、とても難しい曲です。
上原ひろみというピアニストのことを教えてもらった。
たまたまスタジオに行くまえ、恒例の差し入れのお菓子を作っているときに、だいすきなCHICK COREAを聴いていたので、イメージは膨らみやすくて良かった。

いつものような手癖だけでなんとかしようとせずに、はっきりとしたテーマを効果的に入れていけるといいな、と思っています。
フレーズもリズムもまだまだ研究中。(いまも聴いている)
基礎練習をしないことには弾きたいメロディ通りに指が動かない…。
(それでも日々のデータ入力のお仕事のおかげで、細かい動きは出来るようになっているけれど、指のまわらないこと!)
練習の成果を披露することができるかどうかは、2月28日、扇町パラダイスでのライブを是非観に来てくださいね。
…よし、いい感じで告知したぞ。

お菓子は今回、ちょっと手抜き、というか、5日の新年会のときに仕込んでいたブールドネージュと、りんごのタルトを作ったときに余ったタルト生地を型抜きして焼いたクッキーに手作りのカスタードクリームとキウイのジャムをサンドした、創作おやつでした。
そうだなあ、こんなにアレンジしたものだと、お菓子というよりは、おやつ、という言葉が似合う。
いつもおいしそうに食べてくれて、そしてあたらしいお菓子づくりの実験台になってくれているメンバーに、毎回感謝です。

ブールドネージュは年末に初めて作って「おいしい!」とご好評いただいたのと、作り方がとっても簡単なので、最近、機会をみては作るようにしています。
5日に作ったりんごタルトは初めてチャレンジしましたが、もっと経験を積まないと、うまく焼けないかもしれない。

今年はいろんな種類のお菓子を作るよりも、ひとつのレシピを自分のものにするまで作り込む、じぶんのレシピを作って、じぶん味のお菓子を作れるようになる、というのが目標です。
もちろん、気になるものはそのときどきでチャレンジもしていくと思いますが、ジャムをくつくつ煮込みながら、「やったことがある」のと、「できるようになる」というのには、雲泥の差があるのだなと気付いて、お料理でもピアノでも何でも、じぶんのものにする、ということに着目していきたい。

日々のなかで、なんとなく、なにかをわかりかけている、つかみかけている。
この感覚を、大切にしたい、と思っています。
ジャムや大好きなミートソースをつくるときのように、たっぷりのおいしい果汁や煮汁を、じぶんのなかに、煮戻していく感じ。
くつくつ、くつくつ、ゆっくりと時間をかけて、いままで手にしたものや出会えたものを、知識として、経験として、じぶんのなかに蓄えていく感じ。

それができるようになるのは、いま、これからしかない、と。
そしてそれが、わたしにとって、理想の三十代の、生き方なのかな、とも、すこし思います。

なんとなく行きたい方向が見えてきて、すとんと落ち着いた、そんな気持ちです。
大きなものごとにとらわれすぎないように、積み重ねることを、大切に。
そのように、丁寧に生きることができると、じぶんを信じている。


たまに胸がくるしくなるのは、何かを食べすぎているのだと、思うことにしています。
ポテチだったり、朝ごはんだったり、誰かさんへの想いだったり。
昔のように相手に想いをぶつけたり、受けとめてほしい、と思うことはすくなくなってきたけれど、ただ、無性に、じぶんの気持ちを持て余すことがある。

そういうときに、ちゃんと、わたしの表現はわたしを待ってくれている。
そう、信じています。
じぶんさえ、じぶんにまっすぐに生きていればいい。
最近はそのように、すこしずつ、自己完結ができるようになってきました。

このままの、いい感じで毎日過ごせるといいね。
毎日がたのしいのは、ほんとうに、うれしいことです。
いつもいつも、まわりに生かされている。
ほんとうに、ありがとう。


美味しいパン屋さんのレポートはまた今度!
(パンのブログを作ろうかと考え中…。)


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